コカ・コーラ ボトラーズジャパングループ ネオアーク株式会社 様
「すべてのユーザーにとってより効果的な価値を提供できる基盤を作るため」
環境統合プロジェクトを実施
私が所属するSalesforce CoEは、2022年4月に発足しました。目的は、Salesforceプラットフォームの価値を最大限に引き出し、コカ・コーラ ボトラーズジャパンのビジネスに最適に適用することです。その実現には、お得意さま起点の情報連携ができる「カスタマー360」プラットフォームの構築が必要だと考えました。
しかし、当社には過去の経緯からSalesforce環境が2つ存在しており、それぞれにお得意さま情報が分散していました。これにより、営業担当者がお得意さま情報を把握するのに時間がかかり、業務効率を下げる一因となっていました。また、情報の重複入力による作業負荷も課題でした。
コカ・コーラ ボトラーズジャパングループのSalesforceユーザーは約20,000人にのぼります。これらの課題を解消し、すべてのユーザーにとってより効果的な価値を提供できる基盤を作るため、環境統合プロジェクトを実施しました。
お得意さま情報を一元管理することで、営業担当者だけでなくサポートチームも常に最新の情報を把握できるようになり、全体の生産性向上が期待されました。また、迅速かつ的確な対応が可能となることで、お客さま満足度の向上にも寄与すると考えていました。
お得意さま情報を一つのプラットフォームで管理する基盤が整い、Salesforceの価値を引き出す土台ができました。現時点では、一部のアプリケーションやデータをお得意さま情報に紐づけて管理できるようになり、営業の業務効率が向上しています。今後はカスタマー360の推進をさらに加速させ、ビジネスにおける成果の創出を目指していきます。
最も難しかったのはデータ移行プランの策定です。今回、合計2億件のレコードを移行しました。各オブジェクトのリレーションやデータ件数に応じて、移行スケジュールや投入順序、差分の考慮など、多岐にわたる要素を検討する必要がありました。
もう一つ挙げるとすれば、プロジェクト開始前の工数調整です。当初、当社の想定とギャップがあり、何度も議論を重ねました。その結果、実現可能なプロジェクトプランを策定することができました。
テストは非常にスムーズに進みました。御社メンバーにも協力いただき、4,000件のシナリオを実施しました。進捗状況を毎日確認し、遅れが生じた際はメンバー間でカバーし合うなど、強いチームワークが発揮されました。
パートナーシップと協力の姿勢に期待していました。
プロジェクトを進める中で発生する課題やリスクに対して、現状を踏まえた具体的な対応策を提案いただきました。その寄り添う姿勢は、ビジネスパートナーとして期待通りでした。
まずは、皆さんのお力添えのおかげで、プロジェクトをスケジュール通りに完遂できたことに非常に安堵しています。
今回の成功要因は、ベンダーの垣根を越えた「ワンチーム」の体制にあったと感じています。お互いが遠慮せずに意見を交わせる、透明性の高いチームでした。また、PMの篠原さんとは「どうすれば目標達成できるか」を常に議論しており、これも成功の大きな要因の一つだったと考えています。